どうもどうも、大志ですm(_ _)m
八戸市でもまだまだ暑い・・・というより暑すぎて痛いと思う日が続いていますが、2023年8月31日から
まちなかストリートデザイン実証試験
という試験が中心街でスタートしましたな。
その名も
みちニワ
というイベントを兼ねた試験となっていまして、2023年9月11日まで開催されます!
三日町〜十三日町までの3車線を2車線にして、そのスペースを利用してワークショップやキッチンカー、ステージイベントを実施。
日によって出店内容も変わるので、興味のある方は足を運んでみて欲しいところですが・・・まだ試験としてスタートしたばかりですから、課題もバンバン出てくると思います。
なので、そこは「なにか新しいことにチャレンジしているんだなー」という温かい目で見ましょう(`・ω・´)
そもそも「ストリートデザイン」とはなんぞや?「まちなか」の文化や交流を増やす目的があるよ
さて、今回八戸市では8月31日から試験がスタートとなった
ストリートデザイン
というものですが、これは別に八戸市がいきなり始めたわけではなく(笑)
元々は2017年くらいから
国土交通省
が進めてきたものでして、2020年にガイドラインが公表されました。
この内容に合わせて、八戸市以外の地域でも「ストリートデザイン」を意識して動き始めた・・・という感じになっています。
じゃあ、このストリートデザインは何をするのかというと、ざっくり説明すると、
車中心ではなく人中心の道を目指そう
という内容となっていますな。
「車中心」ということは、街の車道を広くしたり駐車場の数を増やしたりと、そっちに力を入れることになると。
となると、その分土地が減ることになるので、人は歩きにくく、お店も多く増やせないという悪循環に陥るわけで。
だから、「車中心」から「人中心」の道にシフトして、
「まちなか」から生まれる文化や交流を増やしていこうよ!!
・・・という感じですな。
実際に東京の一部やニューヨークなどでは人中心なストリートにシフトしているようで、それにより
・新たなお店が増えた
・まちなかの売上がグーンと増加した
・車のスピードが遅くなって安全性が高まった
・二酸化窒素の排出量が減った
などの効果が得られているみたいです。
以前、自分の勉強も兼ねて
ウォーカブル
について記事にしてみましたが。
「便利さ」で満たされるよりも、「不便さ(遊びの部分)」を作ったほうが生産性が高くなる可能性があるみたいですよね(・∀・)
人中心のストリートデザインになれば、自家用車が使いにくいという不便さは増えるかもしれませんが。
その犠牲にした分を埋めるために、どうすればいい街になるか、人が来るか、楽しめるかを考える方たちも増えるはず。
全部が全部いい方向に行くとは限りませんが、とりあえずこの「やるぞ!」という姿勢が増えることで、「生産性」につながるのでしょうな。
八戸市まちなかストリートデザイン実証試験「みちニワ」がスタート。今回は交通への影響を確認しているのかな?
ということで、八戸市でもちょっと前からストリートデザインについて動き始めていまして。
今回、
八戸市まちなかストリートデザイン実証試験「みちニワ」
という形で試験がスタートしました(・∀・)
ただ・・・本日8月31日は再び
35度以上
という、北国の人間には地獄のような気温だったこともあってか、あまり出歩いている方はいなかったなと(笑)
でもおそらくですが、今回の実証試験は
交通
にどのような影響があるのかを確認するのがメインだと思いますので、歩道側のイベントについては、まだ本格的な動きにはなっていないのかな?
とりあえず今回の「みちニワ」では、
三日町〜十三日町まで
の3車線ある車道の1車線を減らしての試験を実施。
ただ、まるっと1車線がなくなっているわけではなく、ところどころにブースが設置された形になっていたので。
例えば、バスは3車線目に入ることができていたため、まだ渋滞になるということはなかったのかなと・・・夜の状況は見ていないですが(;^ω^)
これがもし完全に2車線になってバスなどが停車するとなったら、残り1車線だけがスムーズに動ける車線になるので、結構渋滞になりそうだなと思いました。
もし正式に歩道を広げるとなった場合、ここらへんがどうなるのか気になるところだなと。
「みちニワ」は周りの協力により出店。飲食やワークショップ、ステージイベントなどが開催されたよ
そして「みちニワ」の出店ですけれども・・・今回はあくまで「試験」なので、
協力
という形での出店となっているのかなと。
そのため、ホコテンのようにガンガンお店やイベントが開催されるわけではなく、「協力してもいいですよ〜」な方、お店が集まっての出店になっています(・∀・)
なので、人によっては物足りないと感じるかもしれませんが、今回そこは目を瞑りましょう(笑)
今回の「みちニワ」の歩道側には、
・飲食店ブースやキッチンカー
・ワークショップ
・ステージイベント
・休憩場所、子どもたちの遊び場
などが集結。
今日は気温が高すぎたので、その場に留まって何かをすることには適していない日でしたが(;^ω^)
もうちょっと涼しい日になれば、歩道に設置されたテーブルを使ってビアガーデンを楽しんだり。
三春屋さんの前の広場で子どもたちが遊んだり・・・という姿が増えるんだろうなと。
ちなみに、出店に関してはずーっと同じお店や団体が行っているわけではなく、その日によって少し変わったりします。
なんなら時間も変わったりします(笑)
なので、行ってみたけれども違う店だった・・・みたいなことも起きてしまうかもしれませんが。
逆に、新しい出会いがもしかしたらあるかもしれませんので、そういった部分も楽しめる方は、今回の「みちニワ」も楽しめるのかなと思います!
平日の日中にどう活用されるのかが課題になりそう。あとは街までの移動手段もどうなるのか気になるところ
ちなみに、今回は自分も出店させてもらいました。
はっち入口前という、なかなか好立地なブースを使わせていただいたのですが・・・今回は暑さもあったのでしょうけれども、シンプルに
平日の日中の歩行者が少ない
と思った1日でした(;´∀`)
かく言う自分も、イベント事がないと中心街に行くことはない人間ですが・・・
ここまで少ないんだ
と実感した日でもありました。
今回はまだ実証試験の段階なので、「コンテンツが少ない」というのも「認知度が低い」というのもあると思いますが。
もし正式に「みちニワ」が稼働したとしても、
相当魅力的なコンテンツ
がやってこないと、わざわざ平日の日中に中心街に出向いて用を足す・・・という方は大きく増えない気がしました(;´∀`)
今回は周りの協力による出店なので、
普段から行くことのできるお店が外に出ている
だけの状態になっていますが、正式稼働後もその状態ならばちょっと難しそうだなと。
まあ、もっとお祭り感があれば、違うかもしれませんけれどもね(・∀・)
そしてもう1つ気になるのは、やっぱり
中心街までの移動手段
について。
国土交通省のガイドラインでは、東京やニューヨークが「人中心のストリート」にシフトしてうまくいっている話が出ていましたが・・・これらの街は
電車
が充実しているのも大きいですよね。

画像元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E6%88%B8%E5%B8%82%E5%96%B6%E3%83%90%E3%82%B9
八戸市の場合だと、自家用車以外では「バス」を利用して来ることになると思いますが。
そのバスの利便性を高くするということも、課題になるんだと思います。
コンテンツを誘致するのが先か、歩道を広げるのが先か、移動手段を充実させるのが先か・・・いずれにせよ、本格的に動くにはまだまだ時間はかかりそうですな。
個人的に山車の運行がどうなるのかも気になるところだよ
あと、自分は八戸三社大祭に携わっている人間なのでちょっと気になったのですが・・・もし「みちニワ」が正式稼働したら、
山車の運行はどうなるんだろう?
ということも気になりました。
仮に2車線になったとしても、山車の運行自体はできますけれども、
仕掛けの展開
が難しくなる可能性があるなと(;´∀`)
大体の山車は「回転」、「引き出し」と呼ばれる部分を開けることで横幅が広がるのですけれども、この幅が
2.5〜3車線
くらいになるので、もし2車線に絞るとなるならば、ここらへんにも課題が生まれそうですな。
祭り期間中だけ取り外せる歩道とかになるわけではないでしょうし・・・(笑)
あとがき
今回のお話のまとめ。
・八戸市まちなかストリートデザイン実証試験「みちニワ」がスタートしたよ
・2023年9月11日まで開催されるよ
・あくまで「試験」なので、出店されているコンテンツに関してはまだ弱めだよ
・正式稼働したとしても「相当魅力的なコンテンツ」がなければ、歩行者が増えるイメージが湧かないよ・・・特に平日の日中に
・あとは移動手段の利便性を高くする課題もありそうだよ
・個人的には八戸三社大祭の山車運行がどうなるのかも気になるよ
「マチニワ」があって、美術館には「ヨルニワ」というイベントが開催されて、今回は「みちニワ」が行われて・・・とまあ「○○ニワ」だらけで混乱しそうですが(笑)
個人的にはこういった新しい試みはやって欲しいですし、協力できるものは協力したいなと思っています。
否定的な意見もあると思いますが、ニューヨークでも半年以上社会実験をしていたみたいですし、今回の試験が「みちニワ」の全てでもないでしょうし。
ここからどうなるのか、もう少し長い目で見てみましょ(・∀・)