どうもどうも、大志ですm(_ _)m
いやはや、2022年も
八戸三社大祭
の山車運行、神社行列が中止となってしまいましたね・・・。
これで3年連続・・・八戸市にとっても山車組にとっても痛い年が続いていますが。
青森市では「青森ねぶた祭り」が開催予定となっているのに、何故「八戸三社大祭」は難しいのか・・・そこについて、自分なりにちょっとお話を。
おそらく、今後も「今まで通り」ということは難しいでしょうから、どうにか別の形を模索していかないと、来年、再来年も厳しくなりそうですね(;´Д`)
2022年も八戸三社大祭の山車運行が中止に
2022年4月22日に八戸三社大祭運営委員会の全体会議が開かれ、そこで
2022年の八戸三社大祭の山車運行、神社行列を中止にする
ことが決定されました。
自分もちょっと繋がりがありまして、その会議があるとか、おそらく中止になるであろうという話は聞いていたのですが。
改めて確定すると、やっぱり寂しいものがありますね。
ちなみに、八戸三社大祭はあくまで
神事
がメインとなる行事。
山車運行、神社行列は中止になりますが、3神社・・・おがみ神社、長者山新羅神社、神明宮の祭礼行事は8月1日と2日に執り行うそうです。
そのため、八戸三社大祭自体は中止ではなく、
縮小
という形で一応開催されることになります。
ねぶたとは違って、八戸三社大祭の山車組は「仕事」ではない
ということで、今回も中止になってしまった八戸三社大祭の山車運行。
ですが、青森市の
青森ねぶた祭り
は開催予定となっています。
これ、最近の青森県のコロナ感染数を見ると、青森市より八戸市のほうが感染数が多いため、八戸三社大祭のほうが中止になったんだろうな・・・と思う方もいるかもしれませんが。
2022年の青森ねぶた祭りを開催するぞ!という話は、青森市の感染数が多かったときから決まっていました。
なので、感染数で差が出たわけではないんですよね。
では、青森ねぶた祭りと八戸三社大祭の違いは何かというと、
「仕事」か「仕事じゃない」か
ということだったりします。
青森ねぶた祭りの山車は基本、ねぶた師や制作スタッフが集まって「仕事」をすることで、できあがるのに対して。
八戸三社大祭の山車は、
普通に仕事をしている一般人
が、時間を調整して山車を制作しています。
これ・・・八戸市で誇ってもいい文化だと思いますが、この話は長くなるのでまた別の機会にするとしまして(;^ω^)
「仕事として制作」「ボランティアとして制作」という差で何が変わるかと言うと、収入面もそうなのですが、
責任のウェイト
が大きく変わってきます。
ねぶたの場合は「ねぶた制作」が仕事なわけですから、祭りが開催できないということは、生活も厳しくなります。
また、プロとしての責任というものも、ねぶたには付いてくると思いますが。
八戸三社大祭は、山車制作に携わる人間としてのプライドはもちろんあると思いますけれども。
あくまで仕事は「仕事」、山車制作は「ボランティア」なので、仮に山車制作中に感染してしまったとなった場合、
「仕方がない」とは言えない
状況となりかねます。
生活に直結するわけではないことをやって感染して、職場や家族に迷惑をかけるかもしれない・・・そのリスクを考えたら、「よしやろう!」とはなかなか言えないわけで。
そこがコロナ禍において、八戸三社大祭の山車運行・・・ないしは山車制作をやりにくくしている要因だったりしますな(;´Д`)
他にも、仮に山車制作ができて山車が完成したとしても、山車運行のためのボランティアスタッフや引き子がいないと山車は動かせませんからね。
どうしても密になる要素も多いので、八戸三社大祭の山車運行をするには、なかなか厳しい世の中になっています。
八戸三社大祭の山車運行が中止になるとどうなるのか
ちなみに・・・
別に中止にするくらい簡単でしょ?
と思う方も中にはいるかもしれませんが、先にも言ったとおり、山車組は基本
ボランティアの集まり
です。
これ・・・確かに、「仕事じゃないならば中止しても痛くない」と思われるかもしれませんけれども。
27台の山車がどこに置いてあるかというと、どこかしらの建物や土地です。
ということは、山車制作をしていなかったとしても、必然的に家賃や税金などの
経費
はかかります(;´∀`)
じゃあ、この経費をどうするのかと言うと、基本的には
寄付で集めたお金
から払うことになるのです・・・が。
祭りが開催できない今、「寄付してください!」と言うことはできないため、今までの寄付の貯蓄と八戸市からもらう補助金でやりくりする必要があるのですね。
ただ、場所によっては結構なお金を支払うところもあるため、
何とか赤字にならないかも
という状況で、この数年を乗り越えている状況だったりするのですね。
まあ、補助金を出してもらえるだけ助かっている部分はありますが。
とはいえ、八戸市が「補助金さえ出せばOKでしょ」で終わらせてしまうと、来年も再来年も開催が難しいとなる可能性は続くと思います。
ここらへんを今後どう解消していくのか・・・中止にして空いたこの時間で固めていけるといいですね。
あとがき
ちなみに、クラウドファンディングでお金を募って移動型・組立式の山車を制作していましたが。
こちらも、骨組みまで制作は進んでいたみたいですが、現在は止まっているみたいですね・・・。
おそらく、周囲からの影響も大きいのでしょうけれども。
ものづくりが得意な「一般人」たちがここまでの作品を生み出すという、この八戸三社大祭の山車制作ならではの文化は、今後もしっかりと受け継がれるようにしたいですよね。
自分も微力ながら、お手伝いはしていきたいと思います( ・`ω・´)