どうもどうも、大志ですm(_ _)m
ちょっとご縁がありまして・・・本日、
株式会社 田澤洋紙店さん
の八戸営業所にて工場見学させていただきました!
田澤洋紙店さんというと、製品として整えられた洋紙、板紙など販売の他にも、数年前から
・は紙っこ
・あなた紙だい
といった、今まで廃棄していた紙をまとめた「SDGs商品」も話題な会社。
最近はスマホやタブレットなどの存在によって、昔よりも紙に触れる機会が減ってきていますが。
紙にも色んな種類があり、色んな使われ方があり、そして癒やされる瞬間があると知ることができた半日でした(・∀・)
ということで今回は、田澤洋紙店さんについてのお話です!
【田澤洋紙店さんのホームページです】
沼館に営業所を構える「田澤洋紙店 八戸営業所」へ。300トンもの紙が格納されていたよ
ということで、今回足を運んだのは、
青森県八戸市沼館1丁目20−9
に営業所を構える、田澤洋紙店さんの八戸営業所です。
本社は盛岡にありまして、昭和9年に
田澤重二郎さん
という方が創業した旧田澤洋紙店が前身となっており、八戸営業所は昭和32年に開設されたそうですな(・∀・)
こちらの田澤洋紙店さんには、事務所の裏に大きな倉庫がありまして・・・こちらに
300トン
もの、様々な種類の洋紙、板紙が格納されています。
ここから青森県内の印刷・デザイン会社、文具・事務機店・・・更には官公庁や学校、一般企業など、幅広く洋紙を販売しているそうですね(・∀・)
寸法の違いも含めて、1000以上の紙を扱っている?専門店では枚数ではなく「重量」で売買するんだとか
300トンほどの洋紙、板紙が格納されている田澤洋紙店さんの倉庫なのですけれども。
では、どんな紙が存在しているのかというと、大きく以下のように分けられるそうですね。
【紙】
・印刷・情報用紙(印刷用紙、コート紙、ハガキ用紙、カーボン紙など)
・包装用紙(クラフト紙、ロール紙など)
・衛生用紙(ティッシュ、トイレットペーパーなど)
・雑種紙(壁紙原紙、絶縁紙など)
【板紙】
・段ボール原紙(外装用、内装用、パルプしんなど)
・紙器用板紙(マニラボール、色板紙など)
・雑板紙(防水原紙、石こうボード原紙など)
この7種類に対して、更にカッコ内の紙が存在しているわけですが・・・このカッコ内もあくまで一部。
それに加えて、
寸法
にも色んなサイズがありまして。
自分たちのような一般人にとっては、A4やB3みたいなサイズが一般的ですけれども。
田澤洋紙店さんのようなところでは、「A列本判」や「四六判」など、A4やB3などのサイズに調整する前の「規格寸法」があるため。
紙自体の種類と、寸法の種類も合わせて
1000以上
の紙を取り扱うことになるそうですな・・・凄い(;^ω^)
ちなみに、紙を売買する場合はこの規格寸法も重要になってきまして。
一般人は「何枚入り」なのかを見て購入すると思いますが・・・田澤洋紙店さんのような専門店は
重量
で売買するそうですね。
そもそも、一般的に使われる普通紙が「どれくらいの厚さ」なのかを意識して使っている方は少ないと思いますが(;^ω^)
専門店の場合は枚数や厚さを測るのではなくて、面積1m²あたりの紙1枚の重量を
坪量(○○g/m²)
として計算するそうですね。
この坪量の数値が小さければ「軽い」、もしくは「薄い」となり、逆に数値が大きければ「重い」、「厚い」と考えることができると。
そして、規格寸法に仕上げられた紙1000枚を1連(1R)、板紙100枚を1ボード連(1BR)と数えた
連量
を用いて、
連量×数量÷1000(板紙の場合は100)= 重量(kg)
で計算した数値を使い、取引先と売買しているそうですな。
このとき、ある一定の「坪量」の紙を大きい寸法で仕上げると「連量」が大きくなるため重量も重くなり、逆の場合は重量が軽くなると。
聞くのを忘れましたが・・・おそらく、それに紙自体のコストなどもかけあわせて値段が決まるのでしょうね。
計算が入るのでなかなか難しいのですが、とりあえず、企業の場合は枚数で売買していないというわけですな(;^ω^)
チラシやポスターに適したコート紙、選挙用紙にも使われているユポなど、身近に触れているものにも種類があるよ
ちなみに、紙の見本をいただきまして、こちらを元に説明もしていただきました。
詳しい話はここではしませんが・・・例えば、「コート紙」は
・チラシ
・ポスター
などのに使われる、ちょっとテカテカした質感の紙。
なにかの宣伝のために印刷する場合、普通紙だと「いかにもお家で印刷しました」となりますが(;´∀`)
コート紙を用いて印刷することで、少しだけ高級感がでます。
普段周りを見渡すと張られているようなチラシ、ポスターはこのコート紙を使っているわけですな。
また、「上質紙」は
・本
・冊子
などに使われる紙でして、例えば、八戸の
広報
だったり、市営バスの時刻表の冊子にもこの紙が使われているそうですな!
こうやって話を聞いて初めて、使うもの、使い方によって紙の種類を変えているんだな〜と勉強になりました( ・`ω・´)
そして、個人的に一番勉強になったのが、
ユポ紙
という紙・・・この紙は、
フィルム法合成紙
と言われていまして、「紙とフィルムのいいところ」を兼ね備えた紙となっています(・∀・)
例えば、水に濡れても染み込んだりふやけたりしないため
・選挙ポスター
のような、長期で雨風にさらされる印刷物に使われることが多いみたいですね。
また、手で破ろうとしても全然破けない強度を持ち、折り曲げても開く仕組みになっているため、
・選挙用紙
にも使われているそうですな( ・`ω・´)
選挙の日、何気なく紙に書いて折り曲げて投票していると思いますが。
このユポ紙の「折り曲げても開く」という特性を活かせば、投票箱の中で紙が開くので、開票作業の効率がかなり高まるそうですな!
そんな感じで、全然意識していないで使っていたり、読んでいたりしていますが。
実はどれも「ただの紙」というわけではなく、色んな用途や技術のある紙が存在しているわけですね・・・これも勉強になりました(・∀・)
田澤洋紙店といえば「は紙っこ」や「あなた紙だい」などのSDGs商品も魅力だよ
最後に・・・八戸でも郵便局の窓口近くに置いてあったり、ハンドメイド雑貨が販売されているテッコ舎さんだったり。
サステナ部る、はちのへ端材のマーケットといった八戸の団体が押していたり。
田澤洋紙店さんから2021年頃から新たに登場したのが
・は紙っこ
・あなた紙だい
といった商品となります!
製品用に紙を裁断する際、
端材
がどうしても残ってしまい、今まではその端材の紙を捨てていたわけですが。
田澤洋紙店さんの女性陣がアイディアを出し、その端材をまとめて商品化。
紙の端っこだから「は紙っこ」と、なかなか洒落の聞いたネーミングですが(笑)
この「は紙っこ」がジワジワと人気となっているわけですな( ・`ω・´)
「は紙っこ」は、種類やサイズの違うものがバラバラにまとめられているのですが、
本来ならばいいお値段になる紙
も含まれていまして、ものづくりをするとか、何かを書く、描く方などにオススメなSDGs商品。
人によっては、
触るだけ、見ているだけでも癒やされる
ようなデザインの紙も入っていたりするので、それを探してみるのも楽しい商品だったりします(笑)
ちなみに、もう1つ「あなた紙だい」は、端材の色上質紙を
メモ用紙サイズ
に整えてまとめたSDGs商品。
その名の通り、使い方は「あなた次第」・・・もし見つけたら、何に使おうか考えてみるのも面白いかもしれませんよ?
ということで今回は、様々な種類の洋紙、板紙を取り扱い、その端材をも有効活用している田澤洋紙店さんのご紹介でした!
あとがき
今回のお話のまとめ。
・田澤洋紙店さんの八戸営業所に工場見学へ行ったよ
・八戸営業所には300トンほどの洋紙、板紙が格納されているよ
・紙の種類は寸法の違いなども含めて1000以上あるそうだよ
・企業として紙を売買する場合は「重量」を用いて売るよ
・用途によって種類の違う紙を使い分けるけれども、「ユポ紙」という紙の特性が面白かったよ
・田澤洋紙店さんでは、紙の端材を有効活用した「は紙っこ」「あなた紙だい」などのSDGs商品も販売しているよ
ちなみに、もう一つ勉強になったのが、紙にも
縦目、横目
があるということ(・∀・)
自分は木材を扱うことが多く、縦目、横目があって、その目によって加工の仕方を変える必要があるのは知っていたのですが。
紙にも縦目、横目は存在していて、やっぱりそれによって加工の仕方を変えたほうがいいそうですな。
例えば、紙を破るとしたら、縦目に沿って破ると真っ直ぐ破れてくれるような感覚になるのに対して。
横目に沿って破ると、変な方向に切れ目が進んでしまう可能性が高まる・・・とか。
ものづくり好きな自分にとっては、これもかなり「なるほどな」と思えたお話でした!