どうもどうも、大志ですm(_ _)m
自分は八戸のどこぞの山車組で制作をしていた人間なのですが・・・組によっては
人手が足りない
という問題が発生していまして・・・中にはあの大きな山車を3〜5人がメインで作っていたりするところもあります。
ただ、今はまだガッツリ動けるその数人がいるのでいいのかもしれませんが。
将来的にはその数人もいなくなる日が来るわけで・・・そうなったときに
興味を持っている人がいない
となると、山車制作を続けることが難しくなりそうだなと。
これは八戸三社大祭だけではなく、他の地域の山車祭りをやっているところもそうだろうなと思っていまして・・・もーっと手軽に、少しでも
山車制作って楽しいかも!
と感じてもらえることはできないかな?と思って作ったのが
山車のペーパークラフト
でした(・∀・)
ということで、そんな「山車のペーパークラフト」について、今回は紹介しようかなと!
山車は全体の「構図」を考えるのも面白い
さて、八戸市民の方にとっては、山車祭りというと八戸三社大祭がパッと思い浮かぶかもしれませんが。
南部地域にはいろーんな山車祭りが存在していまして、その地域ならではの山車を楽しむことができます( ・`ω・´)
久慈や十和田、五戸や六戸などなどなど・・・あ、こんな作り方をするんだなとか、面白い題材だなとか、八戸三社大祭とはまた違った楽しみ方ができるんですね!
そんな南部の山車ですけれども、観客目線だと「豪華!キレイ!迫力すごい!」で楽しんでいると思います。
もちろん、それはそれで良くて、パッと見ての華やかさ、迫力に感動してもらうことも、制作側にとって嬉しいのですが。
制作している側の目線だと、山車は
構図
を見てしまうことが多いんですよね。
本番でも、シンプルな楽しみ方をするわけではなく、
ここに人形を置いて・・・背景の色合いはこうして・・・この箇所にこのシーンを描いて・・・
みたいな。
職業ではないのですけれども、職業病みたいな見方をしてしまいます(笑)
ただ、「山車制作をしたい!」と思う方は、少なからずこの感覚を持っていると思うんですよね(・∀・)
逆に言うと、この感覚をちょっとでも感じてもらうことができれば、もしかしたら将来的に山車制作に携わってもらえるかもしれないですし。
山車制作じゃなくても、何かしらの作品に活かすことができるのかもしれません。
ただ・・・いきなり山車小屋に足を運んだとしても、おそらく塗装を手伝ってもらうとか、ちょっとしたモノを作ってもらうところから始まると思うので。
「構図を考える」という楽しさにたどり着くまでに、結構時間がかかったりします(;´∀`)
そうなると、その楽しさにたどり着く前に、「もういいや・・・」となってしまう可能性があるわけで。
それだったら、もっと手軽に山車の構図を思い描けて、形にできる仕組みがあればいいなと思って作ったのが、
山車のペーパークラフト
です。
「山車のペーパークラフト」のプロトタイプを作ってみたよ
ということで、やっと本題なのですが(笑)
上記の考えがあって、コロナ禍になる前に作ってみたのが、「山車のペーパークラフト」・・・のプロトタイプ。
元々売る予定は無く、ワークショップで使えればいいなと思って作ったのですが。
意外と「欲しい!」と言ってくれる子どもが多かったので、そのときに印刷した分だけは売ったりもしました(・∀・)
あくまでプロトタイプ・・・ハサミとカッターがあれば、あとは差し込みで作れる形を考えまして。
仕掛けも模様も何もなく。
組み立てながら自分が好きなように模様を付けたり、人形を置いてみたりできるようなペーパークラフトとなっています(・∀・)
ただ、この差し込みが結構面倒でして・・・ペーパークラフト用の紙を購入して印刷してみたのですが。
強度があまりなく、山の部分がヘナヘナになってしまうことが多発。
更に、意外と差し込みにくい箇所も多くて、これに苦戦をした子どもたちが多かったんですよね(;^ω^)
ここがプロトタイプでの反省点の1つ・・・次回は単純にノリやボンドを使って貼り付ける形にしようかなと思ったところです。
もう1つが、形を維持するための強度も弱く。
時間が経つと、これもヘナヘナになってしまいます(汗)
なので、商品として売るためには、ここらへんももっと改善してからにしようと思いましたとさ(;´∀`)
でも、ワークショップは意外と楽しんでもらえたよ
ただ、コロナ禍の前に開催したワークショップ自体は結構楽しんでもらえまして。
自分が初めてワークショップをやったときでもあり、手伝ってくれた方にも迷惑をかけましたが(汗)
とりあえずは、
子どもたちが好きな構図を考えて山車をつくる
という、ちょっとしたミッションはこなせた形になったのかなと思っています。
例えば、ドラゴンボールが好きだということと山車の龍の思い出があってか、神龍を山車に描いてみたり。
こういった版権モノは、八戸三社大祭の山車ではちょっと無理ですが(笑)
意外と六戸などでは作れたりするので、案外実現する可能性はあったり?!
また、あまった画用紙を使ってアオリの部分をかっこよくしてみたり。
この子は女の子で
一寸法師
を題材にした山車を作っていたのですが。
どうしたらお椀部分が見えるかな?とか、このほうがかっこいい!とか言いながら、組み立てていた記憶があります。
この「チラッと見せる」とかも結構重要だったりしまして、それだけでもガラッと印象が変わるんですよね。
おそらく、この子はそういうかっこよさも感じていたのかなと!
他にも、このときは海外の子も来まして、手に持っていたおもちゃをくっつけていたり。
デザインとしては「鬼」が印象的だったらしく、とにかく空いたところに鬼を描いていました(笑)
まだまだ色々あったのですが・・・子どもたちが自分なりに考えて、満足のいく山車ができていたみたいなので、やって良かったなと思った日でした(・∀・)
ちなみに・・・大人の方も地味にハマっていたり?
とまあ、今回は山車をベースのペーパークラフトを作ってみましたが。
自分でデザインや飾りを考えてみる、
白いペーパークラフト
をもう少し増やしてみようと考えています。
なんなら、どうにかして動くペーパークラフトを作ってみたいなと(笑)
それができたら、また紹介しますね!
あとがき
ということで今回のお話のまとめ。
・山車を制作していると、「全体の構図」が気になってくるよ
・それが面白いと感じてくれば、きっと山車制作に向いているよ
・その体験をもっと手軽にできるように「山車のペーパークラフト」を作ったよ
・山車っぽい形で、真っ白だけれども、自分なりにデザインや飾り付けができるよ
・ワークショップでは意外と好評で嬉しかったよ
山車制作が増えればな〜と思ったのもあるのですが、もう1つは
まっさらな状態から自分で考えてみる
ことを、子どもたちにやってみてほしいな・・・と思ったのも、このペーパークラフトを作った理由だったりします。
せっかく柔軟な考え方ができる子どもたちですから、それをバーっと広げられるきっかけをつくりたいなと(・∀・)
まあ、世の中には他にも色々あるとは思いますが、自分もちょっとだけでも役に立てたらな〜・・・と密かに思っています!