どうもどうも、大志ですm(_ _)m
今回はセンシティブな話題になりますので、そういう記事が苦手な方は目をそらしてくださいませ・・・。
昨日、かなり悲しいニュースがありましたね。
そのことについては既に様々なところで取り上げられているため、ここでは話しませんが。
「うつ病」や「自殺」などの話が取り上げられる度に、モヤモヤする気持ちが膨らむことがあるので、ちょっと吐き出したいなと。
自分自身、他人の気持ちを汲み取れないときは多いですし、メンタルに関係する専門的な人間でもないですが。
ちょっと、自分の思うところのお話をさせてくださいませ。
「明確な原因」があってうつ病が起きるわけではない気がする
「うつ病」や「自殺」などの話がテレビなどから流れると、「ストレス」というものがよく分からないらしいうちの親父から
・何が原因になってうつ病になるんだろう?
・自殺をする勇気があるならば、ほかのこともできるのでは?
という話がきます。
その度に自分は「こういうことだと思う」と説明を試みますが、でも「やっぱり分からないな・・・」でいつも終わります。
で、毎回モヤモヤした気持ちになるのですが・・・それは仕方がないんです。
よくうつ病などは、
なってみないと分からない
という言葉を目にすることがありますが、正直なところ
なってみても分からない
ことも多いですから・・・。
自分も重度のうつ病になったことがあります、今は回復しましたが。
自分のメンタルに関する話はまた後日まとめようかなと・・・同じような悩みを抱えている方々の「参考」になればなという気持ちで。
ただ、経験をしたからといって、他人の悩みがすべて「分かる」わけではないんですよね。
おそらく、うつ病などのメンタルの病気は
明確な原因なんて無い
気がしています。
もちろん、この事がきっかけで・・・というトリガーはあるかもしれませんが。
ただ、
いろーんな原因が積み重なった結果
がうつ病に繋がっていると思うため、「これが原因だ!」と説明できるものは無いんじゃないかなと。
なので「なぜ?」「どうして?」と聞かれても、「なんでだろう・・・?」と逆に悩んでしまう方もいるんだろうなと思っています。
改めてうつ病はどんな病気なんだろう?
ということで、うつ病は「原因」の特定が難しい病気だと思うため、健常者の方から見たら
なんで?
となるのだと思いますが・・・うつ病という症状はよく
自動車
に置き換えられて説明されますよね。
生活している状態 = 自動車が走っている状態。
その生活(走行)をするためには、エネルギー(ガソリン)を使用する。
その過程で、汚れたり傷を追うこともある。
気分転換、食事、睡眠など(ガソリンスタンド・整備工場)で定期的にエネルギー補給、メンテナンスをする。
これでまた、今まで通りに動くことができる。
でも、傷だらけでも頑張っちゃう方、もしくは
傷ついていることに気づかない方
も世の中にはいまして。
そういった方々が最終的にガス欠、故障となり動けなくなる・・・この状態が「うつ病」と呼ばれる症状と言われますね。
そうなった場合、修理(治療)をして、ガソリンを入れて試してみて、まだ動きにくい場合は修理を続け。
うまく動けるようになったら今一度走り出して・・・というような時間が必要になります。
これが人間で言うところの
治療期間
となりますな。
こんな感じで、うつ病のイメージが沸かない方に説明するのですが・・・みんながみんな同じ走り方ができるわけではなく。
燃費良く安定して長距離を走ることができる自動車もあれば、スピードは出るけれども燃費が悪い自動車もありますし。
雨風に強い自動車もあれば、すぐに錆びる自動車もありますし。
メンテナンスが楽な自動車もあれば、結構手間な自動車もあります。
それは人間に当てはめても同じで、ストレス耐性がある方もいれば、ない方もいますし。
エネルギーを効率よく使える方もいれば、すぐに疲れてしまう方もいますし。
少しの休息で回復する方もいれば、長い時間かかる方もいます。
それだけではなく、本来はうつ病になりにくい方でも、環境や時間などの条件によってうつ病になってしまう場合もあるわけで、
うつ病は誰でもなる可能性がある
と言われていますな。
ということで、よく「これが原因だ!」と断定したり、「気持ちの問題だ!」で片付けてしまう方もいますが、
そうじゃないと思うよ?
ということを、もう少し多くの方にイメージしてもらえたら、もしかしたらもう少しうつ病になりにくい環境になるのかもしれないなと、思うこともあります。
自分が「走る道」を増やしてみよう。道標を作ってあげよう
そしてもう1つ・・・自動車に置き換えてイメージしてもらいたいのが、
走る道
ですよね。
自動車が走る環境は、整備された道や晴れた日だけではなく、でこぼこ道や水たまりだらけの道などなど、
走りにくい道
も存在します。
これが、人間に言うところの
人生
に当てはまるのかなと。
人生山あり谷ありというくらいですから、人生においても、ずーっと天気がよく走りやすい道を走り続ける・・・なんてことはおそらく誰もできません。
ただ、全体的に自動車の性能(その人の特性)が高ければ、どんな道でもそれなりに走ることができますし。
オフロードに得意な自動車だったら、果敢にでこぼこ道に挑むこともできます・・・が。
ここで問題なのが、
自動車の性能に「合っていない道」しか知らない
という場合。
もし自分が衝撃に弱い自動車に乗っていたとして、とある場所に行くためにでこぼこ道しか知らないとなると。
無理矢理でもでこぼこ道を走ることになります・・・結果、自動車がボロボロになってしまうと。
また、でこぼこなAの道と普通のBの道を知っていた場合、普段はBの道を進めばいいかもしれませんが。
もしかしたら大雨が降って、工事をしていて・・・という形で通れなくなる可能性があります。
そうなると、でこぼこなAの道に進むしか選択肢はなくなりますよね?
こんな感じに、普段は自動車の性能・・・自分の特性にあった道を進んでいたとしても。
選択肢が少ないと、どうしても自分に合わない道を進む必要が出てしまい疲弊してしまう、という可能性もあります。
それを防ぐためには、
自分が走りやすい道を増やす(選択肢を増やす)
ことが大事だと思っていまして、Aの道がきついならBの道へ、Bの道が通れなくなったらCの道へ。
Cの道をメインに通りつつ、Dの道もたまに走ってみよう・・・ということを考えていく必要があります。
そのために、他人の話を聞いたり、本を読んだり、勉強をしたり、経験を積んだり・・・とにかく
行動
することが必要になるわけです。
でも、既にうつ病になりつつある、なってしまった方は
動く
ということもできなくなります・・・そうなってしまっては、自ら選択肢を増やすということはできません。
なので、
周りの方々の力
も必要になるわけですな。
普段の生活においても、それ以外の道を知らないとか、道の途中で自動車が止まりかけているといった状況って、結構不安じゃないですか?
そんな不安な状況の中なのに、「自分の問題だろ!」「何とかしろ!」と言われても、どうしようもないですよね。
それだったら、「こうやったら修理できるよ!」とか、「次はこういった走り方をすると燃費が良くなるよ!」とか、「こっちの道のほうが走りやすいよ!」といった助言をくれたり。
何かしらの手助けアイテムをくれたり、一緒に行動してくれたほうが、気持ちが楽になっていくと思います・・・大抵の人は。
まあ、中には「そんなお節介はいらねぇ!」という頑固な人もいるかもですが(;^ω^)
それは置いておいて・・・うつ病などにおいても
道標
になるものが近くに存在するというのは、本当に支えになります。
ただ、その道標になるものが
親しい人の言葉や行動だけ
とは限りません。
選択するのは本人・・・せっかく道を教えたけれども「暗い道だから走りたくない・・・」と、自ら選択肢を減らしてしまう場合もあります。
聞く人によっては「些細な理由」と思うことで選択肢を狭める場合もあります。
そうこうしているうちに、道標になってくれていた人の考えや対策も尽きていき、最終的に道標がなくなることになります。
親しい人が道標になってくれるのは大事ですが、
親しい人の考え"だけ"が道標になる
のは宜しくないと思うのはここです。
なので、もし知り合いや友達、家族がうつ病になったとして、もし本気で一緒に回復を目指していく事を考えた場合。
「自分はこうだったから!」「今まではこうだったから!」というように、自分の経験、知識だけでなんとかしようと考えるのではなく。
医者やカウンセラーなどの専門家に相談するのはもちろん、本やメディアを活用したり。
同じ経験をした方、なんなら知らない方の声にも耳を傾け、柔軟に情報を整理しながら、
これはどうかな?
と思うことを
とにかく提案、対応してあげる
ことが必要になるんだと思います。
もちろん、うつ病になってしまった場合は体力の回復が最優先ですけれども。
うつ病になってしまった方、周りで助けてくれる方ともに、
選択肢(道)を絶やさないようにする
ことが大事なのかなと自分は考えています。
簡単な話ではないと思いますが、うつ病というのはそういう病気なのかなと、自分も経験をして感じたことでした。
あとがき
ということで、今回はうつ病とはなんだろうな?どうすればいいんだろう?ということを書いてみましたが。
自分も今でも悩み続けている人生ですし、この話が正解というわけではありません。
ただ、選択肢が1つしかないと正解も不正解もないでしょうし。
だから、正解を見つけようとするのではなく「選択肢を増やす」ことを考えたほうがいいよね・・・と思った次第でございます。